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↓今日、二つ目です……。MGSではこんなサル更新した事ないのですが……
ねつ造キャラが出ずっぱりです。大丈夫な方だけお付き合いくださいませねv
ねつ造キャラが出ずっぱりです。大丈夫な方だけお付き合いくださいませねv
オタコンはカウンターに一人で腰かけていた。マールの送別会に集まった人々は、彼女の息子の為に何度目かの乾杯をしているところだったが、オタコンは冷めた紅茶のカップをカウンターから持ち上げただけだった。
スネークは退役軍人だと言う老人に捕まって、朝鮮戦争の話に付き合わされている…。
ぼんやりとスネークの横顔を見ていたオタコンの隣のスツールに、ふんわりと誰か座る気配がした。
「無理に来てもらっちゃたんでしょ?」
マールだった。送別会のメンバーが、各々の昔話に花を咲かせている中で、マールがワイングラスを片手にカウンターのオタコンの所に来たのだ。
「いや…別に…無理にって……」
今日は制服では無かったが、マールは大きく胸元の開いたミニドレスを着ていた。オタコンは…どうしてもその胸元から目を離せなくなりそうで、俯いたままぼそぼそと答えた。
「あたしの事、…嫌いでしょ?」
酔って絡んで来ているのだろうか…、オタコンは助けを求めるようにスネークの方を見た。スネークはまだ朝鮮戦争の話に付き合わされているようで、オタコンの方を見てはいなかった。
「あたしに嫉妬した?」
「え…」
オタコンは思わず振り返って、マールの顔をまじまじと見つめてしまった。
「やっと、あたしの顔を見たわね」
マールはくすくすと笑いながら、長い脚を組みかえた。
「初めて来た時は、あたしの胸ばっかり。次はここに寄らなかったけど、あたしの足ばっかり見てたでしょ?」
オタコンは顔が赤くなるのを感じて俯いたが、俯いた先に彼女の太腿があって、慌てて横を向いた。
「てっきり、あたしに気があるのかと思ってたんだけど……違ったのね」
肩を突かれて、オタコンは飛び上がりそうになった。
「彼に悪い虫が付いてる……そう思ってたんでしょ?」
「何を……僕はそんな……」
マールはまたくすくすと笑った。
「顔を見れば判るの。彼の事好き?」
オタコンの想定外の事ばかりを、マールは矢継ぎ早に言って来る。ただでさえ人と会話をするのはあまり得意ではないオタコンは、とぼける事も、会話を逸らす事も出来なかった。
「あたし、デイヴの事少し好きだった……」
グラスに残ったワインを飲みほして、マールが低い声で言った。
「だって…彼かっこよかったんだもの」
マールの目がスネークを追って、すぐにオタコンの顔に戻った。
「…ス…デイヴも君の事を好きだったんじゃないの…?」
「寂しい時に一緒に過すのは……好きじゃない人とでも出来るしょ?」
「え…でも……」
「彼に好きな人がいれば…その人がたとえ世界の裏側にいたって、あたしと寝たりしなかったと思うわ」
オタコンは首を振った。
「…彼は先週も君の所に行ったんじゃないの…?」
本当にこんなのは焼餅を焼いているようで……、オタコンも言うつもりは無かったのだが、思わず口を吐いて出てしまっていた。
「来たわよ。……その時に判ったの。彼には好きな人が出来たんだって…」
オタコンはマールの顔を見つめた。彼女の顔を見るのは…、本当に彼女の言った通り今日が初めてかもしれなかった……。彼女の目は酔ってもいなければ、オタコンをからかってもいなかった。オタコンは彼女の目が耐えられなくて、自分の靴に目を落とした。
「苛めちゃったわね」
マールの指が、オタコンの膝に触れて立ち上がった。そのままカウンターを離れて、彼女はスネークを捕まえたままだった退役軍人の老人の隣に腰を下ろした。オタコンがそちらを見ていると、スネークが肩を竦めながら近づいてきた。
「…どうした…?」
オタコンの髪を、スネークがくしゃくしゃとかき回した。
「あ…うん……何でもないよ…」
スネークの方を向いて……、笑おうとしたが、オタコンは失敗した。口元が震えながら歪んで……、そのまま下を向いてしまった。彼女の言葉が、オタコンの耳の中に残っていた…。スネークに好きな人がいる………。彼女の勘違いかもしれない…、何の根拠もない言葉だったが、オタコンはその言葉に寂しくなった……。誰の事なのか、オタコンには見当もつかなかった。スネークはマールと付き合っているのだ…、オタコンはそう思っていたのだ。彼女がこの地を去る…、それが自分とスネークの関係に何か影響を与えるとは思わなかったが、買い出しに出かけるスネークを見るたびに覚えた嫉妬を感じなくて良くなるのだと思うと、少しほっとしていた………。
……スネークに好きな人が………。
スネークに好きな人が出来たり、恋人を持ったりする事も……、当たり前と言えば当たり前の事だ。いつ戦場に駆り出されるか判らないようなスネークだが、心を休める場所を求めるのは当たり前の事だ……。オタコンは必死に自分に言い聞かせたが、やはり辛い気持はどうする事も出来なかった。
スネークは退役軍人だと言う老人に捕まって、朝鮮戦争の話に付き合わされている…。
ぼんやりとスネークの横顔を見ていたオタコンの隣のスツールに、ふんわりと誰か座る気配がした。
「無理に来てもらっちゃたんでしょ?」
マールだった。送別会のメンバーが、各々の昔話に花を咲かせている中で、マールがワイングラスを片手にカウンターのオタコンの所に来たのだ。
「いや…別に…無理にって……」
今日は制服では無かったが、マールは大きく胸元の開いたミニドレスを着ていた。オタコンは…どうしてもその胸元から目を離せなくなりそうで、俯いたままぼそぼそと答えた。
「あたしの事、…嫌いでしょ?」
酔って絡んで来ているのだろうか…、オタコンは助けを求めるようにスネークの方を見た。スネークはまだ朝鮮戦争の話に付き合わされているようで、オタコンの方を見てはいなかった。
「あたしに嫉妬した?」
「え…」
オタコンは思わず振り返って、マールの顔をまじまじと見つめてしまった。
「やっと、あたしの顔を見たわね」
マールはくすくすと笑いながら、長い脚を組みかえた。
「初めて来た時は、あたしの胸ばっかり。次はここに寄らなかったけど、あたしの足ばっかり見てたでしょ?」
オタコンは顔が赤くなるのを感じて俯いたが、俯いた先に彼女の太腿があって、慌てて横を向いた。
「てっきり、あたしに気があるのかと思ってたんだけど……違ったのね」
肩を突かれて、オタコンは飛び上がりそうになった。
「彼に悪い虫が付いてる……そう思ってたんでしょ?」
「何を……僕はそんな……」
マールはまたくすくすと笑った。
「顔を見れば判るの。彼の事好き?」
オタコンの想定外の事ばかりを、マールは矢継ぎ早に言って来る。ただでさえ人と会話をするのはあまり得意ではないオタコンは、とぼける事も、会話を逸らす事も出来なかった。
「あたし、デイヴの事少し好きだった……」
グラスに残ったワインを飲みほして、マールが低い声で言った。
「だって…彼かっこよかったんだもの」
マールの目がスネークを追って、すぐにオタコンの顔に戻った。
「…ス…デイヴも君の事を好きだったんじゃないの…?」
「寂しい時に一緒に過すのは……好きじゃない人とでも出来るしょ?」
「え…でも……」
「彼に好きな人がいれば…その人がたとえ世界の裏側にいたって、あたしと寝たりしなかったと思うわ」
オタコンは首を振った。
「…彼は先週も君の所に行ったんじゃないの…?」
本当にこんなのは焼餅を焼いているようで……、オタコンも言うつもりは無かったのだが、思わず口を吐いて出てしまっていた。
「来たわよ。……その時に判ったの。彼には好きな人が出来たんだって…」
オタコンはマールの顔を見つめた。彼女の顔を見るのは…、本当に彼女の言った通り今日が初めてかもしれなかった……。彼女の目は酔ってもいなければ、オタコンをからかってもいなかった。オタコンは彼女の目が耐えられなくて、自分の靴に目を落とした。
「苛めちゃったわね」
マールの指が、オタコンの膝に触れて立ち上がった。そのままカウンターを離れて、彼女はスネークを捕まえたままだった退役軍人の老人の隣に腰を下ろした。オタコンがそちらを見ていると、スネークが肩を竦めながら近づいてきた。
「…どうした…?」
オタコンの髪を、スネークがくしゃくしゃとかき回した。
「あ…うん……何でもないよ…」
スネークの方を向いて……、笑おうとしたが、オタコンは失敗した。口元が震えながら歪んで……、そのまま下を向いてしまった。彼女の言葉が、オタコンの耳の中に残っていた…。スネークに好きな人がいる………。彼女の勘違いかもしれない…、何の根拠もない言葉だったが、オタコンはその言葉に寂しくなった……。誰の事なのか、オタコンには見当もつかなかった。スネークはマールと付き合っているのだ…、オタコンはそう思っていたのだ。彼女がこの地を去る…、それが自分とスネークの関係に何か影響を与えるとは思わなかったが、買い出しに出かけるスネークを見るたびに覚えた嫉妬を感じなくて良くなるのだと思うと、少しほっとしていた………。
……スネークに好きな人が………。
スネークに好きな人が出来たり、恋人を持ったりする事も……、当たり前と言えば当たり前の事だ。いつ戦場に駆り出されるか判らないようなスネークだが、心を休める場所を求めるのは当たり前の事だ……。オタコンは必死に自分に言い聞かせたが、やはり辛い気持はどうする事も出来なかった。
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