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拍手下さった方、ありがとうございますv



↓そろそろ終盤かと思います。
 思いがけず、長いお話になりました。もしも、お初が読みたいと言ってくださった方がいなければ、書かなかったかもしれない話ですが……、書いているうちにとても愛着がわきました…。書き終わるのがさみしいような気がします……。

 何も身に着けない肌は、少し心細いような気持ちにさせた。だが、寸分の隙間もないくらいに触れあったスネークの温かさが、同時にオタコンを安心させていた。
「…スネーク……」
 オタコンの腕がスネークの背を抱きしめた。
 温もりだけでは無い熱を追って、オタコンはスネークの体に自分から腰を押し付けた。
「オタコン…」
 お互いの先走りで濡れた先端が擦れ会い、スネークも心地よさだけではなく登り詰めるような感覚を覚えていた。
 オタコンの背骨を数えるように背を撫でたスネークの手が、意外に肉感的な感触を持ったオタコンの双丘に触れた。
「ふ…んん…」
 膝を割ってスネークの腰を挟むようにしながら、オタコンは自分の熱く疼くところに触れて欲しいと思っていた。捏ねるように尻を撫でるばかりのスネークの手が、何の目的を持ってそこに触れているのか……、今はオタコンにも判っているのだ。
「スネーク……」
「…すまんな……」
 スネークの指先が双丘を割り開くように掴んで、オタコンの窄まりに触れた。
「怖い事を……するかもしれない…」
 ばつが悪そうなスネークの声に、オタコンは思わず噴き出してしまった。…まるで、幼児虐待か何かしているようなスネークの様子が、可笑しくなってしまったのだ。
「あのね…スネーク。僕はいい年をした大人なんだよ…」
 スネークの腰を挟んだ膝を引き付けて、オタコンは熱く濡れた自分自身をスネークのそれに擦りつけた。
「…僕も欲しいって……言ったよね…?」
 ……スネークがこんなにも困った様子を見せなかったら…、オタコンはずっと自分に自信を持てないままだったかもしれない。大事に、大事に慈しんでくれるスネークの気持ちが、オタコンの自分など捨て去ったような心を温かく溶かしたのだ。幸せになる事が怖かった…。誰かを愛する事が怖かった。自分で自分を葬る事さえも、恐ろしくて出来なかった。贖罪を求めて、赦しを求めて、自分からは踏み出す勇気も無いままに生きて来たのだ…。技術者と言う立場の中に安住を見つけたのも、殻に閉じこもるように生きていても誰も不審に思わなかったからかもしれない。理論は突き詰めて行っても、決して自分に逆襲する事も無く、人の心のように遷ろう事も無い……。オタコンは傷ついた心を癒す事もせず、ずっと一人ぼっちで繭の中に眠っていた蛹だった。
「…スネーク……」
 まだ躊躇するスネークの手に自分の手を重ねて、オタコンは染まった頬でスネークを見上げた。
「大丈夫…僕の指で2本までは痛くないの知ってるよ……」
 オタコンの言葉に、スネークが目を丸くした。
「僕の指に比べたら……君は…その……大きすぎるけど……」
 スネークの指先を自分の窄まりに導いて、オタコンは小さく咳払いした。
「きっと……嬉しくて…痛くないから……」
 僅かに汗で湿った場所に、スネークの指先が届いた。呼吸をするようにひくひくと動いているそこは、スネークの指先が触れると小さく窄まった。
「オタコン…」
「…うん……そんなところに触られて気持ちがいいなんて……知らなかった…」
 向かい合わせに抱き合ったオタコンの目が、はにかんだように細められた。言葉でスネークを煽るつもりは無かったが、…どれほど自分がスネークに触れて欲しかったか……、愛し合う事が出来たらどれほど嬉しいと思っていたか、それをスネークに知って欲しかった。
「ぁ…ん…」
 スネークの指がそっと撫でると、オタコンは小さく声を上げてスネークの首に抱きついた。開いた足の間を流れ落ちていた先走りの滑りを借りて、スネークが指先を沈ませる。オタコンの言葉通り、そこはスネークの人差し指の第一関節まで難なく飲み込んだ。
「ぅ…ふ…んっ」
 自分の指とはまるで違う感覚に、オタコンは背筋を震わせた。
 怖いのでも痛いのでも無かった……。窄まりの内を解すように動くスネークの指に、オタコンは登り詰めそうになっていた。自分で触れた時に、目眩がするような快楽を覚えた場所に、スネークの指が届いてしまったら……、自分はどうなってしまうのか、オタコンはそれだけが怖かった。
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