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拍手下さった方、ありがとうございますv


↓最初からベッドにいます。大丈夫なお姉さまだけお付き合いくださいませv

 背骨を一つ一つ辿るようなスネークの指に、オタコンが小さな声を上げた。汗ばんだ体は、オタコン自身よりもスネークの方が隅々まで知り尽くしているのかも知れない。背を撫でられているだけで、オタコンの息が上がり…、強請るようにスネークの髪に絡めた指に力がこもる。
「スネーク……スネーク…ちゃんと…」
 焦らすように項や背を撫でられて、オタコンが音を上げた。
「ちゃんとって何を?」
 スネークの声が直に耳の中に響いて、オタコンの背が粟立った。
「…ハル…何をだ?」
 耳朶を柔らかく噛まれ、オタコンがスネークの髪から手を離した。オタコンは背に回されていたスネークの手を掴むと、その手を自分の脚の間に押しつけた。
「ちゃんと……」
 ベッドサイドの小さなテーブルの上に置かれたアロマキャンドルの頼りない明かりだけでも、オタコンの頬が赤くなっているのが判った。
 初めて体を重ねた時には、痛い事をされるのでは無いか、酷い目にあわされるのでは無いかとびくびくと震えていただけのオタコンだったが、スネークの手は自分に快楽しか与えない事を知ってからは貪欲になった。
 オタコンに押し付けられたスネークの手が、柔らかい恥毛を撫でた。
「ぅ…ふ…」
 オタコンは東洋人のように体毛が薄かった。陽に当たらない下腹部の、明るい茶色の恥毛に沿って指を動かすと、スネークの腰を挟みつけるようにオタコンが足を絡めた。
「そんなにきゅうきゅう押しつけたら動けないぞ」
 オタコンに指を絡めてしごき始めると、益々オタコンはスネークに絡めた脚に力を込めた。
「あ…だって……え!」
 スネークが何も言わずにオタコンを絡みつかせたまま、ベッドの上で反転した。腹の上にオタコンを乗せ、スネークの手が肌蹴たシャツの中を探った。
「ぁ…あ…ん」
 白いシャツの中に入り込んだスネークの指が、オタコンの薄い胸を揉んだ。
「もう少し前だ。俺の胸の上に乗ってみろ」
 立ち上がった乳首を擦られると、自然にオタコンの体が後ろに反りかえってしまう。
「…こう…?」
 膝でにじりながら、オタコンがスネークの胸に跨ると、スネークは片手はシャツの中に残したまま、もう一方の手でオタコンの腰を引き寄せた。
「はぁ…あ…スネーク…息が…ぁっ…」
 スネークの眼前に突き出された股間に、息が当たるのさえオタコンには心地いいようだった。オタコンの腰が浮きあがり始めると、スネークはサイドテーブルからワセリンを指に取ると、オタコンの尻朶を割り開いた。
「う…んんっ…」
 汗で湿った窄まりにスネークの指が潜り込むと、オタコンの腿がぶるぶると震えた。
「は…あっ…あぁっ…あ…」
 暫く中を探っていたスネークの指が、オタコンの中にある一点を突くと、オタコンの腰が跳ね上がった。
「あっ!…だめ…スネ…ク……そこ…」
 スネークの目の前にあるオタコンは屹立して、先走りでぬらぬらと光っている。
「嫌なのか?」
「ちが……僕だけ…あぁっ…だめ…だめ…」
 自分だけいかされるのは嫌だと言うオタコンに、スネークは唇の端を上げた。
「じゃぁ…このまま、後ろに下がれるか?」
「え…と……どう…あ!ぁん!」
 いきなり指を引き抜かれて、オタコンが衝撃にスネークの肩の上に手をついた。
「少し下がって……そうだ。…そのまま、少し腰を上げて」
 スネークに跨ったまま、オタコンが後ろに下がると……指よりもずっと熱い物が足の間を突いた。
「…ぅっ…ふ……はっ…ぁ」
 じりじりと腰を下ろして、オタコンは自分の中にスネークをすべて収めた。
「あっ!…あっ!あぁっ!」
 スネークが腰を擦りつけるように動かすと、オタコンが仰け反って喘いだ。寝ているスネークは緩やかにしか動けないが、それだけでもオタコンは声を抑えられなくなっていた。
 スネークの上でゆるゆると揺すられていたオタコンが、膝に力を入れて僅かに腰を上げた。スネークが抜け出して行く感覚に、オタコンの中は名残り惜しそうに絡みつく。
「あぅっ!」
 大きく仰け反ったオタコンの喉が白く光った。蝋燭の明かりは揺らぎながら、汗に塗れたオタコンの体を闇の中に浮かび上がらせる。スネークはそのオタコンの快楽に濡れた顔を見ながら腰を突きあげるように振った。
「あっ…ス…あっ!…そこっ…んんんっ!」
 古いベッドのスプリングは、二人分の過重に耐えかねて悲鳴を上げているが、オタコンの嬌声にそれもかき消されてしまっていた。
「スネークっ!…あぁっ!もうっ!…もうっ!」
 オタコンが耐えきれないようにスネークの胸に手を突くと、スネークが上体を起こしてオタコンを膝に抱え上げた。
「ああっ!あっ!あぅっ…あっ…あっ」
 短い息のような声を吐き出して、オタコンがスネークの首に縋りついた。
「あああぁっ!」
 スネークの背に爪を食いこませながら、オタコンが長く尾を引くような声で鳴いた。
 ドライオーガズムの延長のように、勢いなくオタコンがスネークの腹に吐き出すと、スネークも射精に伴った腸の蠕動運動に促されるように射精した。
「はぁ……はぁ……」
 二人とも荒く息を吐きながら、ベッドの上に倒れ込んだ。
「…はぁ……すごい……気絶するかと思った……」
 スネークの胸の上からベッドに転がって、オタコンが顔を覆った。
「…そうか、そんなに良かったのか…?」
 スネークはサイドテーブルからモスレムを取り上げて咥えた。
「うん……すごく良かった……」
 オタコンは掠れた声で言って、照れたように顔を逸らした。
「お気に召して幸いだな。他に何かご用命は?」
 ふざけたようにスネークが言うと、オタコンは喉が渇いたと言った。
「今日は…僕、騒ぎすぎだったよね…?」
 思い返すと、自分はずっと嬌声を上げていたようで、オタコンはスネークの方を見る事が出来なかった。
「いや。俺は反応の多い方が好きだ」
 スネークは体を起こすと、オタコンの顔の上から手をどかした。
「もっと、騒いでもいいくらいだ」
「…スネーク……、顔を見ないでよ…恥ずかしいよ…」
 枕に顔を伏せようとするオタコンを捕えて、スネークが唇を重ねた。
「…ん…」
 啄ばむようにして、軽く音をさせて唇を離すと、スネークは立ち上がった。
「水でいいのか?」
「あ…うん。ソーダ水にして」
「判った」
 スネークは枕に顔を隠したオタコンの髪を撫で、ベッドを離れた。
 キッチンに行くと、冷凍庫から白ワイン用に冷やしてあるグラスを取り出し、炭酸水のペットボトルの封を切った。透明な液体の中を細かい気泡が上がって行くのを見て、スネークは満足そうに眼を細めるとベッドルームに戻った。
「オタコン」
 サイドテーブルのアロマキャンドルが消えた部屋に電気をつけると……、オタコンはベッドの上で丸くなって寝息を立てていた。気絶しそうだと言ったのは本当の事らしかった。疲労しきったような顔で眠るオタコンを見ると、スネークは水分補給の為に起こす気にはなれなかった。
 テーブルの上にグラスを置いて、スプリングを軋ませないようにそっとベッドに乗ったスネークは、毛布でオタコンの体を包みながら、くしゃくしゃに乱れたオタコンの髪にキスした。
「…こんな事さえ……」
 自分はいつも間に合わないのだ……。知らずにスネークの唇からため息が漏れた。
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