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拍手下さった方、ありがとうございますv
↓甘えん坊スネークにしたかったのですが……
↓甘えん坊スネークにしたかったのですが……
濃い茶色のラグの上にこぼれたポップコーンは、白い小さな花のようだった。
散らばったポップコーンが、時折オタコンの背の下で乾いた音を立ててつぶれた。
「…ぁ…はぁっ……はぁっ…あっ…」
いつもは優しく労わるように抱くスネークの腕だったが、今日は違っていた。
服も脱がずに、性急に体を繋がれたオタコンは、痛みしか感じてはいなかった。初めての時にも、スネークがしつこいほどに慣らしてくれた為に出血はするような事は無かったが、今はスネークを受け入れたところから流れた血が、青白い腿を濡らしている。
歯を食いしばるようにして、叫び出すのを抑えたオタコンだったが、今は脂汗と涙に塗れスネークに縋り付くだけだった。
心地よさも、安心感も無かったが……、オタコンの心は満たされていた。
大事にされてあやされているのでは無く、スネークが自分を欲しがっている……。優しさだけでは、…どこか上滑りな気がしていた。
「ぁあ…スネーク…」
打ち付けるように突き上げるスネークの背を抱きしめて、オタコンは絶え間なく涙を零していた。いつものように快楽に流す涙でも、痛みで流す涙でも無かった。スネークを愛しいと思う気持が……、オタコンの心を濡らしていた。伝説の英雄ではなく、生身のスネーク自身が愛おしくて仕方が無かった。
……僕たちは木星にだって行けるよね……。
痛みに血の気が引いて、気が遠くなりかけるが、凶器のように切り裂くスネークに気を失う事も出来ない。それでも、オタコンは嬉しかった。
「…スネーク…」
オタコンの肩に押し付けられたスネークの頬も濡れていた。
……僕たちは…新しい世界に生まれたんだよね……。
スネークは、…オタコンに何も尋ねた事は無かった……。それは無関心では無く、彼の過去に何があろうとも、受け止めてくれる覚悟だったと……、オタコンにも今は思える。間違った目的に向かわされていたオタコンに、新たな世界をくれたのはスネークだった。純粋に、正義のロボットに憧れた時間を、オタコンに返してくれた。自分自身の手で、大量破壊兵器を生み出した過去を、自分自身の手で払拭する術を与えてくれた。
「スネーク……スネーク…」
涙に掠れた声が、何度も何度もスネークを呼んだ。
二人きりの不安な船出。それを支えてくれたスネークを、…今度は支えて行きたかった。
「…オタコン……」
顔を上げたスネークの頬を滑り落ちた涙が、オタコンの頬を濡らした。
……僕は…愛されているんだね……。オタコンの眼が細められ、柔らかい微笑みがスネークを包み込んだ。
……僕は、君を愛しているんだね……。スネークが愛おしかった。戦場のタフガイでは無い、迷子のような瞳をしたスネークを、オタコンは愛しいと思った。
そっと、スネークの頬を濡らす涙を掌で拭うと、スネークがその手を捕まえて口づけた。……掌に温もりを残すキス。スネークの瞳に光が戻っていた。
オタコンの頬を流れる涙に、スネークが唇で触れた。
「…すまん……」
何に対してなのか……、だが、スネークには詫びる言葉しか浮かんでこなかった。厄介な「ボランティア」に巻き込んでしまった事に対してなのか、蹂躙するように労わる事も出来ずに抱いてしまった事に対してなのか、…判らないまま、オタコンは頷いた。
「…うん……いいんだよ、スネーク…」
何に対してスネークが謝ったとしても、オタコンはすべて受け入れて許そうと思っていた。
……僕たちは、新しい世界に生まれたんだよね……。
過去を断ち切る勇気をくれたのはスネークだった。オタコンの中に淀んだ滓のような記憶も、しがみついて無ければ生きていられなかった目標も捨てて、新しく生まれ変わることをスネークは許してくれた。
オタコンの腕がスネークの頭を抱きしめて、枯れ草の海のようなラグに沈んだ。…白い花のようなポップコーンは、暖かいバターの香りがしていた。
散らばったポップコーンが、時折オタコンの背の下で乾いた音を立ててつぶれた。
「…ぁ…はぁっ……はぁっ…あっ…」
いつもは優しく労わるように抱くスネークの腕だったが、今日は違っていた。
服も脱がずに、性急に体を繋がれたオタコンは、痛みしか感じてはいなかった。初めての時にも、スネークがしつこいほどに慣らしてくれた為に出血はするような事は無かったが、今はスネークを受け入れたところから流れた血が、青白い腿を濡らしている。
歯を食いしばるようにして、叫び出すのを抑えたオタコンだったが、今は脂汗と涙に塗れスネークに縋り付くだけだった。
心地よさも、安心感も無かったが……、オタコンの心は満たされていた。
大事にされてあやされているのでは無く、スネークが自分を欲しがっている……。優しさだけでは、…どこか上滑りな気がしていた。
「ぁあ…スネーク…」
打ち付けるように突き上げるスネークの背を抱きしめて、オタコンは絶え間なく涙を零していた。いつものように快楽に流す涙でも、痛みで流す涙でも無かった。スネークを愛しいと思う気持が……、オタコンの心を濡らしていた。伝説の英雄ではなく、生身のスネーク自身が愛おしくて仕方が無かった。
……僕たちは木星にだって行けるよね……。
痛みに血の気が引いて、気が遠くなりかけるが、凶器のように切り裂くスネークに気を失う事も出来ない。それでも、オタコンは嬉しかった。
「…スネーク…」
オタコンの肩に押し付けられたスネークの頬も濡れていた。
……僕たちは…新しい世界に生まれたんだよね……。
スネークは、…オタコンに何も尋ねた事は無かった……。それは無関心では無く、彼の過去に何があろうとも、受け止めてくれる覚悟だったと……、オタコンにも今は思える。間違った目的に向かわされていたオタコンに、新たな世界をくれたのはスネークだった。純粋に、正義のロボットに憧れた時間を、オタコンに返してくれた。自分自身の手で、大量破壊兵器を生み出した過去を、自分自身の手で払拭する術を与えてくれた。
「スネーク……スネーク…」
涙に掠れた声が、何度も何度もスネークを呼んだ。
二人きりの不安な船出。それを支えてくれたスネークを、…今度は支えて行きたかった。
「…オタコン……」
顔を上げたスネークの頬を滑り落ちた涙が、オタコンの頬を濡らした。
……僕は…愛されているんだね……。オタコンの眼が細められ、柔らかい微笑みがスネークを包み込んだ。
……僕は、君を愛しているんだね……。スネークが愛おしかった。戦場のタフガイでは無い、迷子のような瞳をしたスネークを、オタコンは愛しいと思った。
そっと、スネークの頬を濡らす涙を掌で拭うと、スネークがその手を捕まえて口づけた。……掌に温もりを残すキス。スネークの瞳に光が戻っていた。
オタコンの頬を流れる涙に、スネークが唇で触れた。
「…すまん……」
何に対してなのか……、だが、スネークには詫びる言葉しか浮かんでこなかった。厄介な「ボランティア」に巻き込んでしまった事に対してなのか、蹂躙するように労わる事も出来ずに抱いてしまった事に対してなのか、…判らないまま、オタコンは頷いた。
「…うん……いいんだよ、スネーク…」
何に対してスネークが謝ったとしても、オタコンはすべて受け入れて許そうと思っていた。
……僕たちは、新しい世界に生まれたんだよね……。
過去を断ち切る勇気をくれたのはスネークだった。オタコンの中に淀んだ滓のような記憶も、しがみついて無ければ生きていられなかった目標も捨てて、新しく生まれ変わることをスネークは許してくれた。
オタコンの腕がスネークの頭を抱きしめて、枯れ草の海のようなラグに沈んだ。…白い花のようなポップコーンは、暖かいバターの香りがしていた。
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