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拍手下さった方、ありがとうございますv
↓オタコンちょっとだけ登場
2のオタコンは悲しい過去のエピソードやエマのエピソードで印象深いのですが、スネークとの相棒ぶりもよかったですよねv
↓オタコンちょっとだけ登場
2のオタコンは悲しい過去のエピソードやエマのエピソードで印象深いのですが、スネークとの相棒ぶりもよかったですよねv
体に違和感を覚えながら、雷電が橋脚を渡りきると、プリスキンから無線が入った。自己への疑問が拭い去れないでいた雷電は、一瞬答えるのが遅れた。
『雷電、どうした?』
プリスキンの心配したような声に、雷電は我に返った。
「いや…なんでもない…」
『そうか、ならばいいが……。俺たちはこれから人質の救出に向かう』
プリスキンが言った俺たちと言う言葉に、雷電は引っかかるものを感じたが、SEALSの生き残りがいたのかも知れないと敢えて尋ねてはみなかった。
『シェル2の内部は分断されていて、中央棟には行けないが、カサッカで人質を救出したら俺もそちらに向かう』
やはり、プリスキンは初めてあった時とは様子が違っていた。言葉の歯切れも良くなり、雷電に隠す物が減ったように感じる…。
「カサッカを操縦できるのか?」
『民間用のKA‐62の経験パイロットがいる』
民間用の経験パイロットと言う言葉を聞いて、雷電はプリスキンがSEALSの生き残りを発見したのではないと気付いた。
『とは言っても、VR訓練だがな』
プリスキンのVR訓練軽視は変わらないようで、小さく鼻で笑うのが聞こえた。
『機体は軍用のKA‐60とほとんど同じだから、問題無く操縦できるだろう』
VR訓練自体には懐疑的なプリスキンだが、ヘリの操縦を任せる人物には信頼を寄せているような口振りだった。プリスキンの背後で、ヘリのローターの音や、操縦機器のチェック音が聞こえている。
『準備完了だ』
雷電が無意識に身構えた。聞こえて来たのは、プリスキンの声では無かった。
「だ…」
『雷電、俺の相棒を紹介する。オタコンだ』
「オタコン……」
雷電の頭の中で、目まぐるしく何かのパズルが組み上がって行った。SEALSにしては不審な男、潜入班のたった一人の生き残りと言うには落ち着き過ぎたその男に感じていた違和感。何度か見掛けたスニーキングスーツの後ろ姿。……そして、オタコン。
『やぁ、雷電。始めまして。よろしく頼むよ』
落ち着いた柔らかい声が聞こえた。雷電はこの声の主が、あの『オタコン』なのか尋ねてみようと思った。
『まずいっ!オタコン!』
緊迫したプリスキンの声に、銃声が重なって聞こえた。
「プリスキン!」
二人の物では無い怒号が聞こえる。銃声も近づいて来ているようだった。思わず立ち上がりかけた雷電だったが、先ほどの無線でシェル2の中はまともに進めないと聞かされたのを思い出して留まった。
『雷電、後で話す』
プリスキンの声が聞こえ、無線は切れた。
…話す…?…一体、あんたが何を話すって言うんだ……。雷電は思わず橋脚の床を殴った。乾いた音が、晴れ渡った空に響いて、驚いた様に飛び立ったカモメが雷電のまわりを飛び回っていた。
雷電は周波数を大佐に合わせた。
「大佐…教えてくれ、プリスキンたちは何者なんだ…」
答えは判っていた。潜入任務中にも関わらず、雷電が無意識に彼に心を許していたのも……、彼の正体を思えば頷ける…。
「大佐…」
『君の考えている事は判る……』
大佐の答えも、雷電の声と同じように苦かった。
「シャドーモセスにオタコンと言えば……」
雷電がこのプラントへの潜入前に使っていたコードネームはスネークだった…。大統領誘拐のテロリストもスネークを名乗っていた……。
3人目の蛇。
蛇は楽園の誘惑者………。雷電は目眩がした。
カモメが煩く無く声も聞こえないほど、雷電はひどい頭痛を感じていた。
スネーク……。
雷電は手にしていたM9をカモメに向かって撃った。まるで人の赤ん坊の泣き声のような声を上げて、カモメはバタバタと橋脚の上に落ちた。
『ジャック!落ち着いて!』
闇雲にカモメを撃っていた雷電の耳に、ローズの声が飛び込んできた。
「…ローズ……」
ローズと大佐は同じ場所にいる……。雷電は違和感を覚えながらも、ローズの声に答えた。
『雷電、どうした?』
プリスキンの心配したような声に、雷電は我に返った。
「いや…なんでもない…」
『そうか、ならばいいが……。俺たちはこれから人質の救出に向かう』
プリスキンが言った俺たちと言う言葉に、雷電は引っかかるものを感じたが、SEALSの生き残りがいたのかも知れないと敢えて尋ねてはみなかった。
『シェル2の内部は分断されていて、中央棟には行けないが、カサッカで人質を救出したら俺もそちらに向かう』
やはり、プリスキンは初めてあった時とは様子が違っていた。言葉の歯切れも良くなり、雷電に隠す物が減ったように感じる…。
「カサッカを操縦できるのか?」
『民間用のKA‐62の経験パイロットがいる』
民間用の経験パイロットと言う言葉を聞いて、雷電はプリスキンがSEALSの生き残りを発見したのではないと気付いた。
『とは言っても、VR訓練だがな』
プリスキンのVR訓練軽視は変わらないようで、小さく鼻で笑うのが聞こえた。
『機体は軍用のKA‐60とほとんど同じだから、問題無く操縦できるだろう』
VR訓練自体には懐疑的なプリスキンだが、ヘリの操縦を任せる人物には信頼を寄せているような口振りだった。プリスキンの背後で、ヘリのローターの音や、操縦機器のチェック音が聞こえている。
『準備完了だ』
雷電が無意識に身構えた。聞こえて来たのは、プリスキンの声では無かった。
「だ…」
『雷電、俺の相棒を紹介する。オタコンだ』
「オタコン……」
雷電の頭の中で、目まぐるしく何かのパズルが組み上がって行った。SEALSにしては不審な男、潜入班のたった一人の生き残りと言うには落ち着き過ぎたその男に感じていた違和感。何度か見掛けたスニーキングスーツの後ろ姿。……そして、オタコン。
『やぁ、雷電。始めまして。よろしく頼むよ』
落ち着いた柔らかい声が聞こえた。雷電はこの声の主が、あの『オタコン』なのか尋ねてみようと思った。
『まずいっ!オタコン!』
緊迫したプリスキンの声に、銃声が重なって聞こえた。
「プリスキン!」
二人の物では無い怒号が聞こえる。銃声も近づいて来ているようだった。思わず立ち上がりかけた雷電だったが、先ほどの無線でシェル2の中はまともに進めないと聞かされたのを思い出して留まった。
『雷電、後で話す』
プリスキンの声が聞こえ、無線は切れた。
…話す…?…一体、あんたが何を話すって言うんだ……。雷電は思わず橋脚の床を殴った。乾いた音が、晴れ渡った空に響いて、驚いた様に飛び立ったカモメが雷電のまわりを飛び回っていた。
雷電は周波数を大佐に合わせた。
「大佐…教えてくれ、プリスキンたちは何者なんだ…」
答えは判っていた。潜入任務中にも関わらず、雷電が無意識に彼に心を許していたのも……、彼の正体を思えば頷ける…。
「大佐…」
『君の考えている事は判る……』
大佐の答えも、雷電の声と同じように苦かった。
「シャドーモセスにオタコンと言えば……」
雷電がこのプラントへの潜入前に使っていたコードネームはスネークだった…。大統領誘拐のテロリストもスネークを名乗っていた……。
3人目の蛇。
蛇は楽園の誘惑者………。雷電は目眩がした。
カモメが煩く無く声も聞こえないほど、雷電はひどい頭痛を感じていた。
スネーク……。
雷電は手にしていたM9をカモメに向かって撃った。まるで人の赤ん坊の泣き声のような声を上げて、カモメはバタバタと橋脚の上に落ちた。
『ジャック!落ち着いて!』
闇雲にカモメを撃っていた雷電の耳に、ローズの声が飛び込んできた。
「…ローズ……」
ローズと大佐は同じ場所にいる……。雷電は違和感を覚えながらも、ローズの声に答えた。
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