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あけまして おめでとうございますv
今年も、お付き合いいただけますよう、よろしくお願いいたします。



↓新年一個目がこれって……どんなにエロい一年になるのか心配です
 まだ途中ですが、性描写を含みますので大丈夫なお姉さまだけお付き合いくださいませv

 それは、そっと腕の中に落ちて来た……。
 プリスキンの目には、真っ白な背中だけが映っていた。
「おい…しっかりしろ、それほどの傷じゃないぞ」
 小刻みに震えている雷電を受け止め、プリスキンの眼は他の傷を探していた。脇腹の傷は確かにかすり傷ではなかったが、出血性ショックを引き起こすほどには思えない。他に内臓を損傷するような傷か、骨折箇所があるのではないか……、プリスキンは観察したが他に傷は見当たらなかった。
「雷電」
 引き起こそうとすると、雷電は益々プリスキンの腕に縋った。
 ……心因性のものか……。プリスキンは雷電の背に腕を回すと、強く抱きしめた。VRで訓練を受けたとは言ったが、雷電は言ってみれば新兵と同じなのだ。
「大丈夫だ」
 人は自分の血は怖いものだ。特に男は自分の流す血が怖いだろう…。プリスキンがあやすように雷電の背を撫でると、薄いブロンドの髪が胸に擦りつけられた。
 止血帯には鎮痛作用もある筈だ、少し時間がたてば……。雷電を抱きしめたまま、プリスキンは腕時計を見た。雷電から無線が入った時間から、もう一時間近く経っている。無線の時に止血出来ていれば、もう鎮痛剤は効いているはずだが……、雷電はプリスキンの腕の中で震えていた。
「……プリスキン……」
 顔をあげた雷電の歯が、小さくカチカチと鳴っていた。
 どこか茫洋と意識のはっきりとしない眼差しは、プリスキンの瞳を見ていた。
 ……この男を知りたい……。雷電の手がプリスキンのボタンを探っていた。肌を合わせる事で……、何かが得られる。雷電の意識の底の方で何かが告げていた。この男が自分を「抱けば」何かを知る事が出来る……。雷電の意識は二層に分かれているようで…考えが上手く纏まらない。雷電の表層の意識は、何故唐突にこの男と肉体関係を持とうと思ってしまったのか…、その事に戸惑っていた。だが、雷電の意識の深い所では、この男と交わる事で得られる物がある筈だと確信しているようだった。
 ……俺は何をしているんだ……。時折理性と呼べるようなものが雷電に警告するが、彼の腕はプリスキンの衣服を剥ぎ取る事しか考えていないようだった。
「おい」
 プリスキンも戸惑っているようで、雷電の手を止めようとするが……、あまりにも必死に縋り付く腕に抗いきれなかった。
 ……それは雷電の瞳のせいだった。潤んで誘うように見上げる目付きなのだが、どこか捨てられた仔犬のようでもありプリスキンは振り払う事が出来ないのだ。
 一際熱くプリスキンを見上げてから、プラチナの細い髪はプリスキンの股間に埋められた。躊躇う事も無く舌を絡め、愛おしそうに舐め上げる雷電の様子に、プリスキンは驚愕を覚えたがその頭を引き剥がせなかった。
 ……俺は何をしているんだ…こんな事を………。雷電の中に僅かに残っている理性と呼べるようなものは、自分自身の行いを信じる事が出来ない。むっとするような汗の匂いも微かに混じる尿の匂いも、雷電を覚醒させる事は無かった。陰毛に鼻先を押し付けるように喉の奥まで咥えても、嘔吐く事もなく、反応を示しだしたプリスキンの物に愛おしさのようなものも覚える。
 プリスキンも痺れるような感覚を覚えていた。元々オーラルプレイは首の筋肉の弱い女性よりは、男の方がツボも心得ていていいのは知っていたが、こんなにも熱意のこもったフェラチオは初めてだった。何がそれほど雷電を駆り立てているのか…、プリスキンにも判らなかったが、背筋を這い上がってくるような快楽に抗うのは難しかった。
「…雷電」
 射精が近い事を伝えようと、雷電の名を呼ぶと、彼はプリスキンを咥えたまま根元に指先を絡めて締め上げた。これで不意に雷電の喉に果てる事は無くなった。雷電はプリスキンに強い刺激を与えないようにコントロールしながら、もう一方の手で自分のスーツを脱ぎ下ろした。真っ白な背から、削いだように括れたウェストの下に思いのほか肉感的な臀部が見えた。薄暗い倉庫の中でも、輝くような白い肌はプリスキンの目に眩しかった。
「…おい」
 根元を握り締めて先端に舌を這わせていた雷電が、自分の指も一緒に口に含んだ。柔らかく熱い舌と、固い指先に敏感な部分を弄われ、プリスキンが思わず雷電の髪を掴んだ。
 雷電の指先が口の中を抜けると、背を回って自身の尻に触れた。
「…んん……」
 濡れた指を体に埋めて、雷電の鼻から耐えきれずに漏れた息がプリスキンの陰毛を擽った。
「おい…何も用意が無いんだ。やめろ」
 雷電の意図を悟って、プリスキンが身を引こうとするがしっかりと握りしめた雷電の指がそうはさせなかった。
「雷電。お前は任務中だ、やめろ」
 唾液で濡らしたくらいで、男を受け入れれば内部の粘膜は損傷する。体の外の傷にならば手だてはあっても、直腸内の傷は直ぐに手当をする事は出来ないだろう。今の雷電の様子を見れば、これが慣れた行為である事は判る。自分の指でさえ堪らずに声を上げそうになっているのだ。だが、裂傷は無かったにしても、女のような訳にはいかない。
「雷電」
 指を3本に増やして、誘うように腰をくねらせる雷電を見下ろして…、プリスキンは一つ溜息を吐くと、自分のポケットを探って傷薬の軟膏を取り出した。ワセリンを基材にしているそれは、幾分かでもリスクを回避できるだろうが、流石にプリスキンもコンドームは持っていなかった。感染症の恐れが全くないとは思えなかったが、今はさっさと済ませる以外になかった。
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